かつて京都にも水運や農業用水で水路が活用された時代がありました。京都の川というと今となっては、鴨川や高瀬川、白川などむしろ生活密着型ではないかのようなイメージがありますが決してそうではないのです。
その中の一つ、西高瀬川は嵐山から鴨川へと、西から東への水運の幹線でした。今でも千本より西の三条通りに材木屋さんが多いことがその名残として感じ取れます。
西高瀬川自体は西大路の少し東で暗渠になっているので昔の名残はありませんが、考えてみると嵐山~鴨川の間には天神川と堀川という川が南北に流れているわけですから、川の交差があったのですね。
この西高瀬川は天神川と交差してしばらく東に進んだところで分流し、養老田川と言うごく細い川が南に流れ下ります。そしてこのごく細い川はなぜか途中でそれなりに立派な太さの川に変化したと思うと西へ流れを変えて天神川に合流してしまうのです。
この入り組んだ川の流れは、かつての交通・農業の形を今に残しているわずかな資料とも言えるでしょう。このお店はその養老田川がいきなり広くなるポイントの近くにあります。
スープは鶏ガラ+魚の節出汁と言うダブルスープに、かなり旨味の強い醤油ダレで調味されており、背脂でコクを出されています。こう表現すると京都で良くあるラーメンのように聞こえますが、実際のところ良くも悪くも非常に個性的です。
聞けば調理経験の豊富なご主人だそうですので、アク取りをしないのは味のインパクトを狙ってのことなのでしょうが、残念ながら魚も鶏がらも、アクが強すぎて雑味のレベルを超えてエグ味になってしまっているの言うのが正直な感想です。
また、こくのある良い醤油を使っておられるのでしょう、タレの味を醤油に頼りすぎるあまり、結果としてはダダ辛いだけの塩味と感じられてしまうのは非常に残念です。また、何に使われているのか判りませんが、植物性の油の悪い味が追い打ちをかけています。
麺は軽くウェーブした細麺で、むしろ絡みすぎるくらいスープに良く馴染む麺です。ですから、スープの強すぎる塩味を見事に吸い上げてしまっています。
トッピングはチャーシュー、ねぎ、メンマ。たっぷりの美味しい葱は嬉しいですね。チャーシューは赤身のロース肉ですが、ちょっと臭みが出てしまったいるのは惜しいところです。
と言うことで、醤油の強い塩味が食べたくなったらまた行きたいお店ですね。
場所はこちら。(GoogleMap)
阪急四条大宮から京福電鉄嵐山線に乗り換えて山ノ内下車徒歩10分です。Mapionの地図はこちらです。
駐車場はありません。コインパーク
を利用されるのが良いでしょう。
私はラーメンサイトの管理人であることをお店の人に知られることは、お店の客観的な評価をしにくくすると思っているので、京都のお店では写真撮影などをしないようにしています。
幸い京都のラーメンについては数多くのサイトが評価し紹介しています。だからラーメンの写真などついてはそちらに任せようと横着をさせて貰ってます。
こちらで検索して他のサイトも参考に
して下さい。
基礎資料
エントリ作成日時現在の情報ですので、変更されている可能性があります。
営業時間:11:30~15:00 / 17:00~21:00(土曜・日曜・祝日は中休みなし)
定休日 :火曜日・第二月曜日
電 話 :075-314-0223
エントリ中の写真は、私が面白そうだと思ったもの、美味しそうだと思ったものを紹介するアフィリエイトリンクです。
広告:大容量の無料レンタルサーバー
広告:日払いアフィリエイト