JR二条駅と言うのは、鉄道マニアでもない限り他の地方の人にはあまり馴染みがないでしょう。建築規制の問題で大きな議論を巻き起こしたJR京都駅は、東海道線や新幹線をはじめJRの各線や、近鉄京都線、京都市営地下鉄が乗り入れる全国でも有数の大きな駅です。それに比べると山陰線と京都市営地下鉄東西線の二つだけの駅である二条駅は所謂ローカル線の駅ですから華々しさは微塵もありません。
しかし、木造トラス構造と言う珍しい技術で作られた二階の駅と言うことも話題に上げられますし、それよりも、現在のこの珍しい技術で作られた駅ができた1996年以前にここにあった旧二条駅、これこそは日本の建築美の粋とも言うべき美しい建物でした。
その美しさ、建築物としての価値から取り壊されることなく、梅小路蒸気機関車館の玄関口として移築され、現在でも活躍しているのです。このお店はその二条駅の横にできた総合商業施設の一階ショッピングモールにあります。
このお店は東京に本部を置く徳島ラーメンのチェーンです。徳島ラーメンは本来小松島から徳島市内へと言う流れにそのルーツを求められますが、もともと大きなハム工場が地元にあったところから、豚骨ラーメンの盛んな土地柄でもあるようですね。
そして地元で発展する店と、本来うどん文化圏の徳島を離れて東京に新天地を見つけようと飛び出したグループがあり、このお店は後者であったようです。
ですからスープは豚骨ベースです。それに鶏ガラをあわせ、塩・醤油・味噌のいずれかのタレで味をつけている構成です。豚骨鶏ガラスープですから、京都のラーメン好きの口には馴染みやすいですね。
シンプルなラーメンだけではなく、薄切り豚肉を甘辛く味付け、生卵を落とすというスタイルが徳島ラーメンの本領ですが、今回はスープの力が最も試されるシンプルな塩豚骨ラーメンをセレクトしました。
ガーリックオイルの香りが全体を引き締めるいい感じのラーメンですが、塩「豚骨」を名乗るには豚骨が弱く鶏がらが前面に出ている感じがしました。また、旨み調味料も多用されているようで、食べやすい味ながら量産品のイメージが付きまとうのが残念です。
一方、塩そのものはいい塩を使っているのでしょう、結構シャープな鹹さがあるものの、自然塩であろう丸みの感じられる味でした。
麺は早茹で強力粉タイプのストレート細麺で、特徴としてやや短い感じがしました。固めの茹で上げで、ぷつんと切れてしまうのはちょっと残念な食感です。もう少しむっちりした噛み応えがあるほうが「腰のある麺」と言えるでしょう。トッピングは味タマ半分、チャーシュー、メンマ、ねぎ、太もやし、ゴマです。特筆すべきところはありませんが、ねぎ大盛りで100円取られるのは、京都のラーメン喰いとして、許し難い狼藉だと思いました。(笑)
と言うことで、普通のラーメンを食べるのに駐車場代を支払ってもいいと言う余裕のある時にはまた寄りたいですね。
場所はこちら。(GoogleMap) JR二条駅や阪急西院駅から徒歩10分あまり、阪急西院で市バス203系統に乗り換えて西大路御池で下車すればすぐです。その他、または阪急四条大宮から京福電鉄嵐山線に乗り換えて三条口駅下車北へ徒歩5分という方法もあります。Mapionの地図はこちらです。
駐車場はありません。このお店が入っている商業施設Bivi二条のコインパーク を利用することになります。サービス券の発行などもないようですね。
私はラーメンサイトの管理人であることをお店の人に知られることは、お店の客観的な評価をしにくくすると思っているので、京都のお店では写真撮影などをしないようにしています。
幸い京都のラーメンについては数多くのサイトが評価し紹介しています。だからラーメンの写真などついてはそちらに任せようと横着をさせて貰ってます。
こちらで検索して他のサイトも参考に して下さい。
基礎資料
エントリ作成日時現在の情報ですので、変更されている可能性があります。
営業時間：11:00～23:00(22:30オーダーストップ) 食券制
定休日 ：無休
電 話 ：075-852-0678
サービス：ラーメンとご飯物のセットメニューがあります。100円引き相当
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