栄枯盛衰は世の習い・・・か?  がんばれ京都ラーメン | 元・また食べたい京都ラーメン

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予告です。

管理人が糖尿病を患って、糖質制限食を食べているためラーメンサイトとして維持してゆくのが困難になりました。

近いうちにオリーブオイルについてのサイトに模様替えします。過去ログはそのまま残しておきます。

ご覧の通り、最近ブログが進んでません。

もちろん相も変わらずラーメンは食べに行っているのですが、まだエントリを作っていない店であっても、リピートの店であっても、書く気になれないのです。

それは主として京都のラーメン店全体に失望しているからに他なりません。

もちろん数百店もある京都のラーメン店全部をひとからげに評価するわけには行きませんが、私が最近食べに行った店は、初めての店でもリピートの店でも、有名店でも無名の店でも、正直お金を払うのが腹立たしいほど品質が悪いのです。

お店によっては明らかに品質を落とした店があります。あるいはチェーン店などでムラが大きすぎる場合もあります。味そのものはさほど変わっていないものの価格を改定したお店もあります。

このブログを読んで下さっている方は、最近は他府県や、出張がらみとは言え海外にまで出没する私の姿勢に疑問をお持ちの向きもおいででしょう。しかし、最近は納得できるラーメンはむしろ京都以外の土地で出会えることのほうが圧倒的に多いのです。

しかし、私は京都生まれで京都育ち。京都のラーメンが大好きで京都のラーメンを自慢したいが為にこのブログを始めたような部分もあるので、京都のラーメンに失望した現在、どうしても筆が鈍ります。

ラーメンブームが一段落した現在、京都のラーメンは価格に見合わなくなってきているように感じられるのです。京都以外の近畿地方で、京都より100円程度は安価に、しかも京都より美味しいラーメンが食べられる店が少なくないと言う事実は、京都ラーメンマニアとしては悔しい限りです。

何が悪いのか、当然お店のご主人が一番の責任者でしょうが、やはり周辺環境でしょうか。

一時の京都ラーメンブームのせいで、銀行もラーメン店出店については積極的に貸し出したこともあったようです。事実、数店の開店情報は銀行マンから仕入れたこともありました。

そのうちの一つがより中心部に近い場所から激戦区に移転を決められた際には、その融資が実行される直前から情報を聞いていました。それだけに結構期待していたのですが、移転後を見て失望しきり、味も作りも台無しでした。

元はコンクリート打ちっぱなしの古ぼけたビルでしたが、味を作ることに掛けての情熱が感じられ、価格も「食べてもらおう」と言う気構えが伝わってくるものでした。

しかし、激戦区に移転されてからのお店は、見た目ばかりあざとく演出された店で、スープ鍋を覗けば、およそ食品を扱うものにはあるまじき態度。百円ショップで売っているような洗濯ネットに材料を詰め込んで煮込んでいます。

食品衛生法がどうの、加熱による毒性物質がどうのと言うつもりは毛頭ありません。客に見える場所でそのようなことをやっても平気な考えが、すでに食品を提供する人間の姿勢ではないと言うことを言いたいのです。

このことは、別のお店で、ゴミ箱を客から見える場所に置いて、その汁が飛び散る場所でゆで卵の殻を剥いていたラーメン店でも感じました。海苔に名前を入れるようなあざとい真似をする前に、食べ物屋は清潔感が一番だろうと言いたくなったものです。

こうしたことは、結局銀行の甘言に踊らされて店に金を掛けすぎ、返済に追われて、結局客のほうを見る余裕がなくなったのも一因ではないかと思うのです。

あるいは、京都ラーメンと言うブランド名にお店自体が踊らされているのでしょうか。良い材料を使い、良い仕込をしたのだからこのくらいの価格は当然と言う提供者側の視点だけから価格設定をして、結局、客の側から見たら納得できないものになっていると言う結果が得られている。

ラーメンはラーメンです。やはり、500円とか600円と言う相場を考慮に入れ、その価格をターゲットにして原価設定や営業経費の計算を行なうべきでしょう。京都は地価が高いからこの程度は当然などと言う考えのお店は長持ちしないでしょうし長持ちしてほしくありません。

やはり、仕入先を泣かせ、銀行を泣かせ、大家と不動産屋を泣かせてでも安く提供する姿勢が必要だと思います。京都のラーメン屋さんは、京都ラーメンを煽ってくれた雑誌やテレビのせいで、自分たちがどんな値段をつけてもお客さんから食べに来てくれるような料理を提供する一流シェフにでもなったと錯覚してしまったようです。

基本的にラーメンを食べる人の多くは「金に糸目を付ける」ほうが普通なのですから、そっちを向いて商売して欲しいものですね。

そしてもう一つ、お店のご主人が、ご自信の商品に自信が持てなくなってきているのも原因でしょう。どうしても金嵩で商売を見ると、借金の不安から客数の不足に怯えます。その結果、顧客の意見を取り入れるという聞こえのよい大失敗パターンにはまり込むのです。

お店のご主人に言いたいのは、あなたのほうが店に来るお客さんよりラーメンのプロだと言う自信を持っていただきたいと言うことです。

このブログに書いてあるような商品の評価は、お店の経営にはクソの役にも立たないと思っていただくのが正解です。ただの個人的好みを振りかざしているに過ぎないわけですから。

色々気分の悪い文章を書いてしまいました、すみません。しかし、来年にはあの「元祖京都ラーメン軍団 」の管理人さんが、北泉通大原街道西入ル南側にお店を出されると聞いています。住所から言えば天天有本店のすぐ近くですね。

京都中のラーメン店情報ではピカイチの実績を誇ったサイトの管理人さんが、ついに実店舗経営に乗り出されるわけです。それだけに京都のラーメン界には大きな刺激になるでしょう。これを機に、京都のラーメンが再び最高のものに蘇ってくれることを心から期待したいと思います。